遼くんは泣き顔がお好き。



口を尖らせたミカちゃんに聞き返すと、
よし来たと言わんばかりにすごい勢いでスマホを操作する。

ぱっと見せられたスマホの画面に写っていたのは、何人かの男子がぎゅっと収まっている写真。

「これこれ、美澄くん」

言いながらミカちゃんはそのうちの1人を拡大して、
あたしの顔の前にスマホを突き出した。

澄ましたようにこちらを見つめるその顔は確かに整っている。ミカちゃんこういう人がタイプなのかぁ。


「へー、美しい顔だねぇ」

「美しい顔って言い方!」

ゲラゲラと笑うみんなの顔を眺めつつ、気づけばまた窓の外を眺めていた。