遼くんは泣き顔がお好き。



「…で、なんで遼くんたちまでついてくるの」

「いーじゃん、おれもスタパ行きたかったしぃ
新発売のフラペチーノ飲みたかったしぃ」

「や、俺は久原さんが心配でっ」

4人席にでかい男が2人居るとあっという間にギチギチになっちゃうものなのか。
今初めて知った。


「ごめんね江波さん、この子は1年の子で…」

「知ってる。この前ファミレスにも居たよね?
美澄遼、だっけ」

「…こいつやっぱ有名なんだな」

不服そうに言った宮尾くんに同意する。
人に興味なさそうな江波さんもフルネームを知ってるなんて。
涼しい顔でフラペチーノを飲むその姿でさえ周りの注目を集めてしまう遼くんを、宮尾くんが睨みつける。
…君も十分注目されてると思うけどね。


「なんかいつも思ってたけど、久原さんて美澄くんと付き合ってんの?一緒に居るところよく見かけるけど」

さらりと言われた言葉にストローで飲み込んだカフェオレが気管に流れ込む。
やばい、鼻からカフェオレが出そう。


「すんごい動揺してんじゃん、やっぱ付き合ってんだ?」

「違うから!!付き合ってないから!」

「なんで宮尾くんが否定すんの」

「俺とれいちゃんはねぇー、友達かな?
今はね」

「今はってなんだよ!!未来永劫友達だろ!!」


くそぅ、みんな人がむせてる間好き勝手言いやがって。