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「あー、集中力切れてきた…糖分摂取していいスか?」
「勉強始めてまだ20分だよ、タミ。
もうちょい頑張ろ?」
テーブルに突っ伏した田道くんを励ます宮尾くんの言葉を聞いて、ぼんやりしていた頭が少し覚醒した。
勉強をしに来たのにいざ教科書を開くと一気に眠気が襲ってくるの、あれどういう現象なんだろう。
「れいちゃんも眠いの?俺の膝貸してあげよっか」
「膝じゃなくて頭貸してよ、遼くん数学得意なんでしょ?ここ教えてくんない?」
「あー、これはここの公式使って」
「…美澄くんて1年だよな?なんでナチュラルに2年の範囲分かってんの?」
相原くんの疑問もごもっともだ。
あたしも最初そう思ったから。
前に同じ質問を遼くんにしてみると、
「だってれいちゃん数学苦手なんでしょ?
俺が得意になれば教えてあげられるじゃん」
こともなげにそう言われた。
どうやら遼くんは地頭がいいらしく、2年の範囲だろうが分かりやすく教えてくれた。
「ありがとうね、遼くん。
ほんと助かる」
「俺が居てよかったねぇ、れいちゃん。
頭撫でて?」
調子に乗った発言は無視してもう一度教科書に目を通す。
無理やり左手を遼くんに掴まれて、頭の上に載せられたので仕方なく適当に2.3回撫でた。
サラサラの髪の感触が気持ちいい。
「…っ、お前さぁ!前から思ってたけど…!」
