気づけばあっという間に6月になり、
あと1週間で期末テストに差し掛かろうとしていた。
クラスの雰囲気もどことなくピリピリしてる気がする。
「あー…俺今回やばいかも。小テストも軒並み点数低かったし」
「俺も俺も!なぁ、勉強会しねえ?
駅前のファミレスとかで」
「いいなそれ、あっこ人少ねぇし勉強OKらしいからちょうどいいじゃん」
恒例となった非常階段でのお昼ご飯会。
宮尾くんたちのおかげで、これまでなんとか便所飯を回避できていた。
今日も今日とて賑やかな田道くんたちは、テスト勉強の話で盛り上がっている。
「久原さんもどう?今日暇?」
「暇だけど…あたしも参加していいの?」
「良いに決まってんじゃん!」
当たり前のように誘われることが嬉しくて仕方ない。
友達なんだって、言葉に出さずに言われてるみたいで。
「うん、行きたい!」
返事する声が思ったよりも弾んでいて、自分でも驚いてしまう。
宮尾くんも目を丸くしてるからきっとあたしの反応にびっくりしたんだろう。
「…っ、えっと、じゃあホームルーム終わったら教室残っといて?俺日直だから、日誌出してかなきゃだから」
「うん!楽しみにしてる!」
「俺も楽しみにしてるぅ〜れいちゃんとオベンキョー」
「俺も〜…ってお前どっから湧いてきたんだよ!!
ナチュラルに参加してんな!」
あたしの肩に顎をのせた遼くんは、今日も気だるげに目を細めている。
相変わらず気配がないというかなんというか、隙のない子だ。
