「これ中身見ちゃったんだけどさ、体操服だよね?
なんでゴミ捨て場なんかにあったの?」
「…さぁ」
「もしかして心当たりあるの?誰がやったか」
「いや、無いよ!そんなの無いよ!
不思議だよ、誰がやったんだろうこんなこと…」
なんとなく、心当たりあるのと言ってはいけないような気がした。
遼くんの顔めちゃくちゃ怖いんだもん。
ふーん、なんて全く信用してなさそうな返事をするその顔から目を逸らす。
「ねえれいちゃん、思い出したんだけどさ、
初めて俺がこの教室に入った時れいちゃんにブスって言った奴居なかったっけ」
「そんなこと…あったっけ」
「どんな顔の奴か覚えてるから、確かに言われてたと思うよぉ。俺そういうことに関しては根に持つタイプだから」
さらりと怖いことを言った遼くんは不意に後ろを向いた。
視線の先にいたのはあたしと遼くんをじっと見つめるミカちゃんの姿。
…なんかよくわからんけど、遼くんがやばそう。
今にも飛びかかりそうな目をしている。
ミカちゃん超逃げてほしい。
「アイツじゃなかったっけ?あの女」
「アイツって…遼くん、上級生にその言い方は」
「体操服やったのもアイツでしょ?」
そう言ってへらっと笑う目が全く笑っていない。
ゾクリと鳥肌が立つのを感じた。
