「……別にれいちゃんを喜ばせようと思って言ったんじゃないんだけど」
「そういうことじゃなくて!
…っ、もういい。とにかく、急に教室に来たりとかそういうのもうやめてくれる?
キミが来るとすごく目立つの。
クラスの子から嫌なこと言われるのは、もう嫌だ…。」
ミカちゃんから投げつけられた言葉が脳裏に過ぎる。
面と向かって強い言葉を浴びるのは、やっぱりキツイ。
「………分かった。」
ぽつりと聞こえた言葉に恐る恐る上を向くと、
人形のような無表情があたしをじっと見つめていた。
もともと白い顔色が心なしかさっきよりも青白くなっているような気がする。
長いまつ毛を伏せてきゅっと唇を真一文字に結ぶと、
ゆっくりとあたしの横を通り過ぎていった。
今の顔、気のせいかもしれないけど
傷ついたみたいな顔だった。
……あたしの言い方、ちょっときつかったかもしれない。
少しの罪悪感が胸を刺したけど、気づかないフリをした。
