遼くんは泣き顔がお好き。





「玲維(れい)、結愛、おはよーっ」

「ミカちゃんおはよー、雨やばくない?」

「わかる、朝からだるすぎる。
結愛の髪なんでそんな巻きキープできてんの?雨なのに」

「ほんとそれ!あたしなんて家出た瞬間5秒で巻き消えたし」

「5秒て」


笑いながら机に鞄を放り投げてとりあえず席に着く。

2週間前初めて入ったこの教室にも最近やっと慣れてきた。

1ヶ月前までは1つ階が下にある1年生の教室で、
今は他のクラスになってしまった友達と笑い合ってたのに。
今は2週間前に初めて顔を合わせたユアちゃんたちと笑い合えてるあたしってなんて切り替えが早いんだろう。


「てか玲維、課題やってきた?」

「んー、できるとこだけやった感じかな」

「まじ?見せてほしー」

「いいよん」


テンポよく繰り広げられる会話。
目の前で笑うその顔にあたしも笑い返す。

…ほんと、中学の時とは大違いだ。