わんわん声を上げて泣くあたしを、
2人とも何も言わずにただ見つめている。
どのくらいの時間そうしていたんだろう。
鼻が詰まって頭が痛くなってきたあたしに、宮尾くんがそっとポケットティッシュを差し出した。
ありがどう、と鼻が詰まった汚い声でどうにかお礼を言って受け取る。
なんか落ち着いたらものすごく恥ずかしくなってきた。
クラスメイトと初めて会った後輩の前でわんわん泣いて、
ただのヤバい奴じゃない?あたし。
今すぐこの場から逃げたい。
「…落ち着いた?
もう遅いから、帰ろ。俺送るから」
宮尾くんに促されて頷いた、その時。
両頬が大きな手に覆われて、
目の前に現れたのは綺麗な顔。
「ねぇ、もっと泣いてくんない?
アンタの泣いてる顔、かなり好き。」
「………は?」
うっすらとピンク色に染まった頬に笑みを浮かべたその顔は、どの女の子が見ても倒れてしまうんじゃないかな思うくらい壮絶な色気を放っている。
こんな麗しい男子を目の前にしているにも関わらず、
あたしの頭の中はただ一言で埋め尽くされていた。
……気持ち悪い。
