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お店を出てからは、色んなことを話しながらブラブラ歩いた。
住んでる場所、家族のこと、好きなもののこと。
「…なんかあたし、遼くんのこと何も知らないんだね…」
話せば話すほど、初耳なことばかりで。
…本当に、遼くんのこと何も知らないんだな。
今までも遼くんと一緒に居た時は、遼くんが率先してあたしに質問してくれていて、それに甘えて偉そうに答えるだけだったな。
あたしと一緒に居ても楽しく無いんじゃ、
なんて考えて地味に落ち込む。
「知らないこといっぱいある方が、これから楽しいじゃん?これからはずっと一緒なんだから」
さらりと言った顔は相変わらず爽やかで。
遼くんはあたしのこと”ずるい”って言ってたけど、
遼くんの方こそずるいと思う。
人を嬉しくさせる言葉をこんなにもさらっと言っちゃうんだから。
”ずっと一緒なんだから”
なんでもないことみたいにさらりと言われた言葉がこんなにも嬉しいなんて、
きっと遼くんは気づいてないんだろう。
