遼くんは泣き顔がお好き。





「れいちゃんお昼食べた?俺まだなんだけど、
なんか食べていい?」

「あたしもまだ食べてないからどっかお店入る?
何食べよっか」

「んーーー、オムライス食べたいなぁ…
あのお店どう?」


遼くんが指差したお店はこぢんまりとした洋食屋さん。
立て看板に書いてあるランチメニューもどれも美味しそうだった。

「いいね、ここで食べよっか!」

グーサインを出してお店のドアを開く。
席に案内されて向かい合って座ると、なんだか急に”デート”と言う言葉が現実味を帯びてきた。


…なんか恥ずかしい。


「なんかさー、こうやって向かい合って座ってるとちょい照れるね」

運ばれてきたグラスに口をつけた遼くんは、あたしの気持ちを見透かしたみたいに笑った。