優しさに触れたなら


父は「娘には会わせてやれない、


俺の話も聞いてくれ」


聞き耳を持たず窓をバンバン叩く。


「離婚しよう」


手っ取り早く済む方法がそれだった。


勘違いやすれ違いが起き、


母親は狂乱した。


「あの子を産んだのはわたしなのよ!?」

「あなたも父親なら父親らしい仕事をしてから
帰ってきなさいよ!?」


とーー。


「父さんはな、居ない間仕事で忙しかったんだ」


「あー言えばこー言う……だからあなたに似たあの子が憎たらしくてたまらないのよ!?離婚もしないわ。
私の責務が終わってからじゃないと」


父は力無く「分かった……。好きにすればいい……」


と問題解決に決さなかった。