優しさに触れたなら


父は帰ってきたら各部屋の扉は壊され

壁に穴、


床に散りばめられたガラスの破片があって


惨状を今知ったかのように青ざめた父の姿があった。


母は父親を見るなり惨たらしい目つきで唸っていたらしい。


「あなた今までどこにいたのよ!

娘は出ていったし……」


開口一番、


「娘も会わせて、


行きたい場所があるの」



とそこには思い通りにならない母親を演じていた。