腹黒ドクターの独占欲は、傷心MRを離さない

平日の夕方。
私はしきりに腕時計を見ていた。
今日は定時で上がる予定だった。
仕事の虫だった私が、定時が待ち遠しいなんて不思議だ。

今日はこのあと、一真さんとの食事の約束が入っている。
お互い忙しくここ数日会えなかったから、久しぶりだった。

誘ってくれたのは一真さんからで、すでに予約もしてくれていた。
すぐ予約でいっぱいになってしまう中華の人気店だった。
お店のSNSに乗っていた北京ダックの画像を思い出すと、ぐうとお腹が鳴る。