「じゃあ提案。今週末はお互い仕事禁止。代わりに二人の時間を大切に過ごすんだ」
「そ、そんな……濃密だなんて……」
「嫌?」
わざとらしく眉根を寄せるその顔は、とびきりセクシーだった。
「い、嫌じゃ……ありま、せんけど……」
「よかった」
一変して、ぱっと表情が輝く。
私は高鳴る心臓を叱咤するように、ノートPCの画面をばたんと閉じた。
「わかりました。じゃあ温泉にでも行きますか?」
「温泉?」
「はい。一真さん、以前から行きたいって言ってましたよね。予約しておきました」
「本当か? さすが。早いな」
一真さんへのサプライズプレゼントになればいいと思ってぎりぎりまで黙っていたけれど、嬉しそうな反応が返ってきてよかった。
夕食がつかない代わりに当日キャンセルも可能という特別プランを見つけていた。
感心する彼に、私は得意顔で付け加える。
「もちろん、急患が入った場合はすぐ戻れるように、車で一時間以内の施設を選びました」
「やるなぁ」
「えへへ」
こうして決まった、初めてのお泊まり旅行。
彼の車でドライブをして夕食をとった後にチェックインというゆったり旅は、日々時間に追われている私たちには癒しの時間となった。
温泉に入った後は、まだキス止まりの彼との関係が進展するかも、なんて淡い期待と緊張もあったけれど、結局、お互い日々疲れていたので、ぐっすり眠ってしまった。
幸い、急患対応の連絡は入らなかった。
きっと神様が私たちに与えてくれた、ほんの束の間の休息だったのだと思う。
※
「そ、そんな……濃密だなんて……」
「嫌?」
わざとらしく眉根を寄せるその顔は、とびきりセクシーだった。
「い、嫌じゃ……ありま、せんけど……」
「よかった」
一変して、ぱっと表情が輝く。
私は高鳴る心臓を叱咤するように、ノートPCの画面をばたんと閉じた。
「わかりました。じゃあ温泉にでも行きますか?」
「温泉?」
「はい。一真さん、以前から行きたいって言ってましたよね。予約しておきました」
「本当か? さすが。早いな」
一真さんへのサプライズプレゼントになればいいと思ってぎりぎりまで黙っていたけれど、嬉しそうな反応が返ってきてよかった。
夕食がつかない代わりに当日キャンセルも可能という特別プランを見つけていた。
感心する彼に、私は得意顔で付け加える。
「もちろん、急患が入った場合はすぐ戻れるように、車で一時間以内の施設を選びました」
「やるなぁ」
「えへへ」
こうして決まった、初めてのお泊まり旅行。
彼の車でドライブをして夕食をとった後にチェックインというゆったり旅は、日々時間に追われている私たちには癒しの時間となった。
温泉に入った後は、まだキス止まりの彼との関係が進展するかも、なんて淡い期待と緊張もあったけれど、結局、お互い日々疲れていたので、ぐっすり眠ってしまった。
幸い、急患対応の連絡は入らなかった。
きっと神様が私たちに与えてくれた、ほんの束の間の休息だったのだと思う。
※



