一真さんが冷え冷えとした目で片山さんを見下ろしていた。
「痛っ……! 離せっ」
「まったく、院長令嬢と結婚してからすっかり器が落ちたな。こんなところを君の妻が知ったらどうなるかな」
「っ……あの女は親に言われて俺と結婚しただけだっ。俺以外にも男を作って、わがまま三昧を……!」
「していいのは妻だけで、あくまで君は従順な夫だろう? このことを妻やその父親が知ったらどうなる? せっかく外科部長になれたのに」
片山さんの顔が蒼白となった。
「たのむ、このことは内密に」
「してもいいが、まず、俺の婚約者に詫びてもらおうか」
「ごめんね、清那さん。ちょっときれいだから遊びたいと思ったんだ。だって俺ばっかり言いなりで……!」
全然お詫びになっていない言葉に、むっとくる以前に愕然となる。
私が言葉を失っているのを許してもらえたと勘違いしたのか、片山さんはそそくさと去っていった。
「大丈夫か?」
「……はい、ありがとうございます」
一真さんは隣に腰掛けると私の様子を伺った。
「大丈夫です、何もされてません。少しショックだっただけです」
「ごめん……ひとりにさせた俺が悪かった」
ほっと息をつくと、一真さんは腕をそっと撫でてくれた。
「痛っ……! 離せっ」
「まったく、院長令嬢と結婚してからすっかり器が落ちたな。こんなところを君の妻が知ったらどうなるかな」
「っ……あの女は親に言われて俺と結婚しただけだっ。俺以外にも男を作って、わがまま三昧を……!」
「していいのは妻だけで、あくまで君は従順な夫だろう? このことを妻やその父親が知ったらどうなる? せっかく外科部長になれたのに」
片山さんの顔が蒼白となった。
「たのむ、このことは内密に」
「してもいいが、まず、俺の婚約者に詫びてもらおうか」
「ごめんね、清那さん。ちょっときれいだから遊びたいと思ったんだ。だって俺ばっかり言いなりで……!」
全然お詫びになっていない言葉に、むっとくる以前に愕然となる。
私が言葉を失っているのを許してもらえたと勘違いしたのか、片山さんはそそくさと去っていった。
「大丈夫か?」
「……はい、ありがとうございます」
一真さんは隣に腰掛けると私の様子を伺った。
「大丈夫です、何もされてません。少しショックだっただけです」
「ごめん……ひとりにさせた俺が悪かった」
ほっと息をつくと、一真さんは腕をそっと撫でてくれた。



