先生もすぐに察してくれたようだった。
「じゃあ、終わったら話そう」
「……ええ」
あいまいな返事をすると、私はエレベーターに乗り込んだ。
「失礼します。グローバルファーマリンク株式会社の美沢です」
外科部長室に入ると、多田先生は椅子にふんぞり返ったまま、面倒くさそうに私を見上げた。
「ああ、あんたか。今日は約束だったな」
露骨に私の体を上から下に見ると、応接セットに座るよう促した。
多田外科部長は、脳外科の医師でもあるため薬剤のご紹介をさせてもらうことになっていた。
実は脳外科担当の男性MRがいるのだけれど、院内で私を見かけて気に入ったらしく、彼だけは担当が私になっていた。
仕事ぶりを評価した上での所望でないのは、いつも私によこす舐めるような視線から十分わかっていた。
今日も資料を眺めるふりをして、私の胸元ばかり見ている。
「じゃあ、終わったら話そう」
「……ええ」
あいまいな返事をすると、私はエレベーターに乗り込んだ。
「失礼します。グローバルファーマリンク株式会社の美沢です」
外科部長室に入ると、多田先生は椅子にふんぞり返ったまま、面倒くさそうに私を見上げた。
「ああ、あんたか。今日は約束だったな」
露骨に私の体を上から下に見ると、応接セットに座るよう促した。
多田外科部長は、脳外科の医師でもあるため薬剤のご紹介をさせてもらうことになっていた。
実は脳外科担当の男性MRがいるのだけれど、院内で私を見かけて気に入ったらしく、彼だけは担当が私になっていた。
仕事ぶりを評価した上での所望でないのは、いつも私によこす舐めるような視線から十分わかっていた。
今日も資料を眺めるふりをして、私の胸元ばかり見ている。



