これでも、最初のころと比べると、先生の対応は優しくなった方だ。
プレゼン中に話を打ち切られることもあったし、そもそも訪問しても会ってくれないことがほとんどだった。
でも心臓外科界隈に必要な情報を集めて私なりの資料を作ったり、仕事以外の会話も交えて少しずつ距離を埋めていこうとした中で、少しずつ信頼してもらえるようになった。
今では時間指定があるとはいえ、必ず会ってくれるようになった。
かといって、ほとんどはつれなく断られることがほとんだけど。
でも逆に私に情報を求めてくれることもあるし、今日みたいに紹介してくれることもあった。
厳しいけれど、公平で誠実。
そんな鷹宮先生のお役に立てられることが嬉しかったし誇りでもあった。
消化内科へ向かう途中、ふと見慣れたスーツ姿を見つけた。
同じ社章をつけた男性MR。
婚約者の細尾広士(ほそお ひろし)だった。
同じくこの日田総合医療病院の耳鼻咽喉科を担当しているけれども、今日の営業先、ここの予定だったっけ?
彼は人気の少ない廊下を進み、スタッフオンリーの出入口に続く角を曲がった。
追いかけて声を掛けようとした、その時だった。
プレゼン中に話を打ち切られることもあったし、そもそも訪問しても会ってくれないことがほとんどだった。
でも心臓外科界隈に必要な情報を集めて私なりの資料を作ったり、仕事以外の会話も交えて少しずつ距離を埋めていこうとした中で、少しずつ信頼してもらえるようになった。
今では時間指定があるとはいえ、必ず会ってくれるようになった。
かといって、ほとんどはつれなく断られることがほとんだけど。
でも逆に私に情報を求めてくれることもあるし、今日みたいに紹介してくれることもあった。
厳しいけれど、公平で誠実。
そんな鷹宮先生のお役に立てられることが嬉しかったし誇りでもあった。
消化内科へ向かう途中、ふと見慣れたスーツ姿を見つけた。
同じ社章をつけた男性MR。
婚約者の細尾広士(ほそお ひろし)だった。
同じくこの日田総合医療病院の耳鼻咽喉科を担当しているけれども、今日の営業先、ここの予定だったっけ?
彼は人気の少ない廊下を進み、スタッフオンリーの出入口に続く角を曲がった。
追いかけて声を掛けようとした、その時だった。



