腹黒ドクターの独占欲は、傷心MRを離さない

胸の高鳴りがおさまらない。
私、先生に惹かれはじめているの……?

「困るよな。でも正直言うと、もっと照れさせることを言って君を困らせてやりたいのを抑えてる」
「せ……先生って、本当は意地悪なんですか……?」
「君にだけだよ。でもそれ以上に、心の底から大切にしたいとも思っている」

私を見つめる先生の目には、熱が宿っていた。
その視線に射抜かれ、私の体も火照っていく。
頭が真っ白になって、何も考えられない。

「君がまだ次の恋に行けないのはわかっている。でも少しずつでいいから、俺を意識してもらえないか?」

私の返事を待たずに、先生は腕時計を見た。

「ごめん、もう時間だ。じゃあまた」

足早に去っていく後ろ姿をいつまでも追いながら、私は壊れそうに高鳴る心臓を持て余していた。




その日以降も、先生は変わらずメッセージを送ってくれた。
私は少しずつそれに返信するようになった。