その時、先生の携帯電話からコール音が鳴った
真剣な顔に戻った先生が電話に出て、私から少し離れるとやり取りを交わしはじめた。
きっと急患だろう。
ここは私の出番ではない。いろいろと物申したいことはあるが、後日にして今日のところは帰ろう。
そう思って会釈をして踵を返そうとしたら、先生に呼び止められた。
「美沢さん、悪いが力を貸してくれないか」
※
急患は別の科の入院患者だった。
容体が急変し、心拍にも異常が出ていた。
本来ならその科で対応するのだが、この患者は依然、投与した薬が合わず副作用で心臓に負担がかかり生死をさまよった経験があった。
これはしっかり検査したうえでの処置で不測の事態だったが、再発しないようにと心臓科の鷹宮先生にも協力の依頼がきたのだ。
鷹宮先生はすぐに容体と状況を把握し、その患者の担当医と投薬の判断を下した。
しかし専門の科ではないことと、まれなケースであることから、先生はさらに慎重に吟味することを望んだ。
そこで、私に似たような症例についてとその処置結果をピックアップするように頼んだ。
真剣な顔に戻った先生が電話に出て、私から少し離れるとやり取りを交わしはじめた。
きっと急患だろう。
ここは私の出番ではない。いろいろと物申したいことはあるが、後日にして今日のところは帰ろう。
そう思って会釈をして踵を返そうとしたら、先生に呼び止められた。
「美沢さん、悪いが力を貸してくれないか」
※
急患は別の科の入院患者だった。
容体が急変し、心拍にも異常が出ていた。
本来ならその科で対応するのだが、この患者は依然、投与した薬が合わず副作用で心臓に負担がかかり生死をさまよった経験があった。
これはしっかり検査したうえでの処置で不測の事態だったが、再発しないようにと心臓科の鷹宮先生にも協力の依頼がきたのだ。
鷹宮先生はすぐに容体と状況を把握し、その患者の担当医と投薬の判断を下した。
しかし専門の科ではないことと、まれなケースであることから、先生はさらに慎重に吟味することを望んだ。
そこで、私に似たような症例についてとその処置結果をピックアップするように頼んだ。



