佐藤先生はええっとのけぞって驚いた。
もちろん私もだ。
先生、私を助けてくださったのはわかるけど、そんな根も葉もないこと……!
「きみと美沢さんか! それは驚きだな」
「ち、ちがうんです、私と先生はそういう――」
「伏せていてすみません。なにぶん、仕事のつながりから発展した関係だったもので、報告するタイミングがはかれなくて」
私を押しのけるようにして、先生がそう説明する。
「まぁそうだなぁ、将来を有望視されているきみの場合は外野がうるさいだろうからなぁ。きみにも良い伴侶がみつかったということか。めでたい」
あたふたする私に気づかず、佐藤先生は驚きつつも信じたようだ。
ここで全部嘘ですなんていっても「照れなくてもいいよ」と笑い飛ばされてしまいそうな雰囲気だ。
これからもがんばれよ、と言葉を残し佐藤先生は去っていった。
その背中が見えなくなった瞬間、私は先生を凝視した。
「……先生。今のは、さすがにまずいですよ」
「まずくなんかないよ。俺は本気だから」
「……本気?」
「君の婚約者に、本気でなりたいってこと」
理解が追いつかない。
もちろん私もだ。
先生、私を助けてくださったのはわかるけど、そんな根も葉もないこと……!
「きみと美沢さんか! それは驚きだな」
「ち、ちがうんです、私と先生はそういう――」
「伏せていてすみません。なにぶん、仕事のつながりから発展した関係だったもので、報告するタイミングがはかれなくて」
私を押しのけるようにして、先生がそう説明する。
「まぁそうだなぁ、将来を有望視されているきみの場合は外野がうるさいだろうからなぁ。きみにも良い伴侶がみつかったということか。めでたい」
あたふたする私に気づかず、佐藤先生は驚きつつも信じたようだ。
ここで全部嘘ですなんていっても「照れなくてもいいよ」と笑い飛ばされてしまいそうな雰囲気だ。
これからもがんばれよ、と言葉を残し佐藤先生は去っていった。
その背中が見えなくなった瞬間、私は先生を凝視した。
「……先生。今のは、さすがにまずいですよ」
「まずくなんかないよ。俺は本気だから」
「……本気?」
「君の婚約者に、本気でなりたいってこと」
理解が追いつかない。



