「本日は新薬のご紹介に伺いました。お時間いただきありがとうございます」
「うん。手短に頼むよ」
「はい」
頭に叩きこんだプレゼン内容を、資料をめくりながら簡潔に説明する。彼の質問も想定済みだ。
先生が指定した時間内で、淀みなく説明を終えた。
「うん、上出来。ちゃんと十分以内に収めたね」
「ありがとうございます。……それで先生、今回の新薬、いかがでしょうか?」
「せっかくだけど、今回は見送らせてもらうよ。うちではすでに同等のものを使っているからね」
がくり、と心の中で膝から崩れ落ちる。
資料を作るのに半月、プレゼンの組み立てに一週間。それが一言で終わるなんて。
でも私は笑顔で返す。
「承知いたしました。本薬剤は現在も改良が進んでおりますので、またご検討くださいませ」
「うん。考えておくよ」
頭を下げ、少し重い足取りで退出しようとする。
「あ、そういえば。前に紹介してくれた血管系の新薬、他科の医師が興味を示してサンプルを欲しがっていたよ。消化内科に寄ってみたら?」
「本当ですか?」
「うん。手短に頼むよ」
「はい」
頭に叩きこんだプレゼン内容を、資料をめくりながら簡潔に説明する。彼の質問も想定済みだ。
先生が指定した時間内で、淀みなく説明を終えた。
「うん、上出来。ちゃんと十分以内に収めたね」
「ありがとうございます。……それで先生、今回の新薬、いかがでしょうか?」
「せっかくだけど、今回は見送らせてもらうよ。うちではすでに同等のものを使っているからね」
がくり、と心の中で膝から崩れ落ちる。
資料を作るのに半月、プレゼンの組み立てに一週間。それが一言で終わるなんて。
でも私は笑顔で返す。
「承知いたしました。本薬剤は現在も改良が進んでおりますので、またご検討くださいませ」
「うん。考えておくよ」
頭を下げ、少し重い足取りで退出しようとする。
「あ、そういえば。前に紹介してくれた血管系の新薬、他科の医師が興味を示してサンプルを欲しがっていたよ。消化内科に寄ってみたら?」
「本当ですか?」



