※一真Side
あと一時間。患者はひとり――。
よし。彼女との約束の時間まで余裕で間に合う。
胸が弾む。
そんな自分に気づいて、思わず苦笑が漏れた。
……俺、相当きてるな。
俺――鷹宮一真は、医療法人日慈会日田総合医療病院で心臓外科医として働いている。
病に苦しむ人を、自分の手で救う。それが天命だと思ってきた。
時間も体力も惜しまない。自分の人生すべてを注ぐことに、迷いはなかった。
そんな日常に、彼女は現れた。
美沢清那。
大手外資系製薬会社のMR。
決して楽な仕事に、彼女は一生懸命に向き合っていた。
その姿勢は、正直、高く評価していた。
彼女の志を聞いたのは、何度目かの面会のときだった。
幼い頃、大好きだった祖母が病に倒れた。
当初は手の打ちようがなかったが、新薬の登場によって回復。
その時の感動に突き動かされるまま、薬の力でたくさんの人を救う仕事がしたいと思い、MRを志したと彼女は話していた。
あと一時間。患者はひとり――。
よし。彼女との約束の時間まで余裕で間に合う。
胸が弾む。
そんな自分に気づいて、思わず苦笑が漏れた。
……俺、相当きてるな。
俺――鷹宮一真は、医療法人日慈会日田総合医療病院で心臓外科医として働いている。
病に苦しむ人を、自分の手で救う。それが天命だと思ってきた。
時間も体力も惜しまない。自分の人生すべてを注ぐことに、迷いはなかった。
そんな日常に、彼女は現れた。
美沢清那。
大手外資系製薬会社のMR。
決して楽な仕事に、彼女は一生懸命に向き合っていた。
その姿勢は、正直、高く評価していた。
彼女の志を聞いたのは、何度目かの面会のときだった。
幼い頃、大好きだった祖母が病に倒れた。
当初は手の打ちようがなかったが、新薬の登場によって回復。
その時の感動に突き動かされるまま、薬の力でたくさんの人を救う仕事がしたいと思い、MRを志したと彼女は話していた。



