腹黒ドクターの独占欲は、傷心MRを離さない

「私が仕事より優先されることは決してないのは理解しています。でも、それでいいんです。だって私も人の命を救う仕事に携わることに誇りに思っていますから」
「清那……」
「私はあなたを支えたいんです。だって道具じゃなくて、私はあなたのかけがえのないパートナーだから」

強く抱きしめられた。
私も彼の広い背中を抱きしめ返す。
ふたりの思いがしっかりと重なって溶け合った瞬間だった。

「君を誰よりも愛している。これからもずっと俺の隣にいてほしい」
「……一真さん……」

涙が頬を滑り落ちる。
彼はその涙を指でそっとすくった。

「泣かせてばかりで、ごめん」
「私の泣き顔が好きだったんじゃないですか?」

ぐしょぐしょに濡れた顔で冗談を言った私を、一真さんはいとおしげに見つめた。

「ああ。でもこれから流すのは、嬉し涙だけだよ」

私たちは引き寄せられるようにそっと唇を重ねた。




その後、私たちも一真さんの部屋に帰宅した。
くたくただったけれども、だからこそ体をいたわらなければと軽食を食べて、シャワーに入った。