三角屋根の下で 君と

私なんて逆にほとんど手伝ってもらうことの方が多く、先輩に負担だっただろうな‥‥

改めて胡桃は後で更科先輩にお礼を伝えに行こうと思えた

宿舎の庭に食材や貸出されたコンロを運んで並べていると、泱と悠人を含めた数人の部員が手伝いに来てくれ、火おこしなどの作業などはとても助かった

「凛、それ重いから私が持ってくよ、貸して」

『でも‥これ本当に重いよ?大丈夫?』

両手でダンボールを持ちながらも、凛が運ぼうとしていたダンボールも乗せてもらうと、運べないほどではないにしろ本当に重かった

「平気!私体力しか取り柄がないからさ。」

笑顔でそう伝えたあと体制を整えて中庭に向かって歩くと、前方が見にくかった為何かにぶつかってしまい、ダンボールを落としそうになりすぐにぶつかった何かが人だと分かった

「すみません!大丈夫でしたか!?」

ダンボールから顔を横に覗かせると、そこにいた人が私を見下ろしたあと軽々と上のダンボールを取り除いた

「なんだ‥泱だったんだ」

『なんだって何だよそれ‥』

「ん?だって他の人だったらと焦ったから。
ごめん、前見えなくてさ」

泱と並んで中庭に向かう途中も、昨日ほどのモヤモヤはもうなく、思ったより普通に接していられることにホッとする

『悠人だったらどうしてた?』

ドクン

真っ直ぐ胡桃を見つめる泱の真剣な眼差しは
昨日とは違って、何処か苛立ちや不満を感じさせるものだった

「なんでそこで悠人が出てくるの?泱だったから安心しただけだから。ほら、もう行こう!」

凛が今日決意したことを知ってる以上、たとえ幼馴染みだったとしてもあまり2人きりでは居たくなかった