三角屋根の下で 君と

小さい時から見てきた泱はもう何処にもいない‥‥。そう思えるほど、体つきや表示が大人びた美青年になり、ずっと近くで過ごしてきたのに、急に泱が遠くへ行ってしまうような寂しさを感じてしまった

スパイク打つ時のフォームも綺麗‥‥

そんな泱のシューズには、胡桃が選んだ靴紐がいまだに結ばれていて、凛が選んでもらったほうがきっともっと真剣に悩んだだろうな‥とさえ思えた

『望月さん、来てくれたんだ。』

「ッ!悠人!うん‥そ、そうなの!」

首にかけられたタオルで汗を拭う悠人を目の前にすると胡桃は一気に冷静でいられなくなってしまい、そんなあたふたする胡桃の姿に、また悠人も整った顔を緩ませる

今まで悠人の事を見てなかったわけじゃない‥

ただ、胡桃のそばにいつもいたのが泱だっただけに、それ以外にあまり目を向けずにいただけなのだ。

『悠人!!何してる!』

『すみません!!‥じゃあまた後で』

先輩に呼ばれた悠人が少し照れくさそうに手を振って去る姿を眺めていると、視線を感じ向いた先には泱がいたので手を振ったが、気づいていなかったのかそのままスパイク練習に行ってしまった

いつもなら絶対泱の方から手を振ってくれるのに‥‥と少しモヤモヤしつつも、バーベキューの準備をする凛の元へ向かった

「何かあと手伝える事ある?」

バーベキューにと親さんから差し入れの大量のお肉に圧倒されるけど、あの人達なら全部食べてしまえると思えたのは、みんなの食べっぷりを間近で見たからかもしれない

『あとは野菜と差し入れでいただいたスイカを
切るくらいかな。』

手際がいい凛は、私と違ってテキパキと要領よく準備を進め、更科先輩もほとんど手伝わなかったらしい