「おれはきみが大好きで。きみは、おれが、大好き。美紗。……おれたち、付き合おう」
大樹の台詞は、確かに魅力的ではあった。でも。
「いやいやいや!!」咄嗟にあたしは手を振った。「いやいや! まだまだ、お互いのことを知らないのに付き合おうとか時期尚早じゃ、……ないですか!?」
「じゃあ、どんくらいお互いのことを知ったら、おれたち、お付き合い出来るの?」
「……え」考えてもなかった。「いや……知らない同士だし。あたしがあなたのワイシャツの脇の匂いを嗅ぎまくる変態で。パンツの匂いくんくんしてほへぇーってなる、犬みたいなド変態って可能性もありますよ?」
「……犬。いいねえ……」くしゃっと彼は笑う。「調教しがいがありそうで楽しみだ。うんうん」
あたしは膝を守ってみた。「えーっと。篠田さん、ジェントルマンに見せかけて、どSの貴公子だったりします?」
すると彼は、人差し指を一本立てて、ノンノン、と首を振り、「そーゆーのは、付き合う前から言っちゃ駄目。知らないほうが、盛り上がるでしょう。――まあ。美紗が。
M寄りだってのは、おれの目には丸わかりなんだけどね」
誰ですか。黒執事を呼んだのは。
大樹の台詞は、確かに魅力的ではあった。でも。
「いやいやいや!!」咄嗟にあたしは手を振った。「いやいや! まだまだ、お互いのことを知らないのに付き合おうとか時期尚早じゃ、……ないですか!?」
「じゃあ、どんくらいお互いのことを知ったら、おれたち、お付き合い出来るの?」
「……え」考えてもなかった。「いや……知らない同士だし。あたしがあなたのワイシャツの脇の匂いを嗅ぎまくる変態で。パンツの匂いくんくんしてほへぇーってなる、犬みたいなド変態って可能性もありますよ?」
「……犬。いいねえ……」くしゃっと彼は笑う。「調教しがいがありそうで楽しみだ。うんうん」
あたしは膝を守ってみた。「えーっと。篠田さん、ジェントルマンに見せかけて、どSの貴公子だったりします?」
すると彼は、人差し指を一本立てて、ノンノン、と首を振り、「そーゆーのは、付き合う前から言っちゃ駄目。知らないほうが、盛り上がるでしょう。――まあ。美紗が。
M寄りだってのは、おれの目には丸わかりなんだけどね」
誰ですか。黒執事を呼んだのは。
