3月春頃。
桜が開花宣言するような時期に彼女はこの世から去ってしまったーー。
酷く美しい一年間だったーー。
生前
彼女が綺麗だといったもの全て愛おしく感じたーー。
車椅子をつきながら図鑑の中の紫陽花の上にカタツムリが乗って水滴が乗っているのを美しいと言ったりーー。
ピアノを鳴らしてみたりーー。ドレミファソラシドーだけだったけど。音色と声色が重なって綺麗に聞こえたりーー。
思い出がつまった1ヶ月間。死後は追試に追われ次の学級に進級したーー。
指輪渡せなかったのを心残りに彼女と必死に探した四葉のクローバーを本に挟んで栞がわりに大切にしたーー。


