布団は押入れの中にしまわれていた。 海が望めるホテルだった。 「綺麗ね〜〜!やっぱ見慣れない景色っていうか、 空気も澄んで気持ちいいわ〜〜!」 わたしは自身の温もりを忘れることに必死だった。 ここでも通用するのか試してみなければ分からない。 押入れから布団を出す。 そんな私にーー、 「あら今から出かけるのに、もう寝るの?」 確かにアメニティ豊かなホテルでもあったし、旅を存分に楽しみたい気持ちもわかる。 けど確かめたかった。 布団を被り、寝るーー。