早速、ホテルへ向かう車の中。 「隼人くん、久しぶりね?」 「はい、お久しぶりです。」 隼人はさっきからお母さんに捕まって、ずっと話ている。 あたしだって、ちょっとは話したいのに・・・。 でも、隼人はさっきからあたしの手をずっと握っていてくれてる。 あったかい、隼人の温もりが感じられる大きな手。 あたしはギュッと今より少し力を入れて握った。