超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました

「シャルロット様、お茶でございます」
「ありがとう」

メイドがやって来て紅茶を淹れてくれたので、スィーツをいただくことにした。

(美味しい…染みるわ)

甘いものを食べて元気を取り戻したシャルロットは、湯浴みをして礼拝集会の準備を始めた。







国教会での礼拝集会は何事もなく終わった。
シャルロットは周囲に座っていた貴族達と雑談を交わした後、出入口に向かって歩き出した。

(意外と早く終わったから、高級店街のカフェに寄ろうかしら)

シャルロットはちらりと後ろを見る。
女性護衛のロアがついて来ているのだ。

(護衛がいれば一人でも行っていいって言ってたし。でも、真っ直ぐ帰らなかったことがばれたら怒られそうだわ……)

テオドールの怒り顔が思い浮かび、シャルロットは諦めることにした。

「はぁ……」

無意識に溜め息をつくシャルロットを見つめる人間が一人。

「悩み事ですか。私でよければお話を聞きますよ」