その他にも細かい点を色々と打ち合わせし、三十分ほどでミーティングは終了した。「お疲れ様でした」と法務部の社員がミーティングルームを退室する中、一哉は立ち上がりながら小さなため息をつく。
「ったく、何度目だ。広報にお前の記事の対応させるの」
一哉がじろりと相澤を睨むと、グッと両手を天井に突き上げて伸びをする彼は悪びれずに笑った。
「今回は俺のせいじゃないでしょ」
「週刊誌に追いかけ回されてるって時点でおかしいだろ」
「それこそ俺のせいじゃないじゃん。大体、一哉が一切顔出し取材を受けないせいで俺ばっかり露出してるんだから、お前に俺を責める権利はない」
「それとこれとは別だ」
砕けた雰囲気で言い合いをしているふたりに、野々花はクスッと笑った。大学時代からの付き合いだというし、文句を言いながらも仲のよさが垣間見える。



