本日より、弊社社長と疑似子育て始めます


そうした事情から、今回の記事には初めて強く否定するコメントを出す方針が決まった。訂正記事の掲載を求め、応じないようであれば法務部が前面に出ることとなる。

「益田側の対応も確認しておきますか?」

週刊誌は亜沙美がネイバークリプトと取り引きのある益田証券会社の社長の娘だと調べているだろう。だとしたらモデル事務所だけでなく会社にも取材の申し込みがいっている可能性が高い。

野々花が尋ねると、一哉は少し考える素振りを見せる。

「……いや、俺が益田社長の秘書に連絡を取る」
「社長ご自身が秘書の方に、ですか?」
「あぁ。少し気になることもあるし、俺が対応する」
「承知しました。ではお願いします」

野々花は首をかしげつつも了承した。もしかしたら、記事の件だけでない話もあるのかもしれない。