本日より、弊社社長と疑似子育て始めます


「私でよかったら、よろしくお願いします」

微笑んで答えると、彼も同じように笑顔を返してくれた。

「野々花、愛してる」
「私も、一哉さんを……あ、愛してます」

言い慣れないセリフを口にすると、じわじわと羞恥がこみ上げてくる。

「はは、真っ赤だな。初めて俺の名前を呼んだ時も同じ顔をしてた。あの時は、あまりの初々しさに俺まで照れさせられた」
「だって……初めて言いました。ドラマの中でしか聞かない言葉だと思ってたのに」
「これからは毎日聞くことになる。そのうち慣れるよ」
「……慣れません。きっと毎日、一哉さんにドキドキしてます」

両手で顔を隠して呟くと、すぐそばで大きなため息が聞こえた。