「あっ、んん……」
「頑張ったご褒美に、このまま抱いてもいいか?」
「で、でも……夜ご飯、は……?」
「あとでいい。バスルームから、いや、先週からずっとおあずけを食らってるんだ。そろそろ限界」
大人の男性の色香と焦燥が滲む眼差しに、野々花は恥ずかしく思いつつも頷いた。野々花も同じ思いだったから。
「私も……一哉さんに触れてほしい、です」
震える声で伝えた途端、再び唇を塞がれる。先ほどよりも深いキスを与えられ、背筋にぞくりと痺れが走る。舌同士を絡ませ、擦り合わせる口づけは、ほぼ性行為の疑似体験だ。
「あ……っ、ふ、ぅ……」
夢中で応えていると、いつの間にかソファに押し倒されており、バスローブの腰紐をほどいて合わせを大きく広げられた。お風呂上がりのため中は下着すら身につけておらず、すべてを彼の前に晒すことになる。



