「でも、これで全部片がついた。嫌な思いをさせて本当に悪かった」
「悪意のある記事は不快でしたし、いつ写真を撮られたのかもわからなくて怖かったですけど、一哉さんが守ってくれたので大丈夫です」
力を抜き、彼の胸に身を預ける。以前は身体の一部が触れるだけで恥ずかしかったけれど、一哉は野々花に甘えることの心地よさを教えてくれた。想いを通じあわせて以降、少しずつ自然と甘えられようになったと思う。
彼のぬくもりに包まれる幸福感はなにものにも代えがたく、野々花はうっとりと目を閉じる。
「野々花」
名前を呼ばれ、顎に手がかかる。期待を込めて見上げると、そのまま端整な顔が近づいてきた。
「ん……」
ただ触れ合わせているだけでも心地よくて、再び目を閉じる。すると一哉はバスローブの合わせから手を差し込み、素肌の胸の感触を楽しみ始めた。



