そうして迎えた週明け。
約十日ぶりに出社した野々花は、真っ先に槇原の元へと向かった。
「ご迷惑をおかけしました」
記事への対応や記者会見の準備だけでなく通常業務などもフォローしてもらったため、感謝と謝罪の意を込めて頭を下げる。
「いや、宮部さんが謝る必要はないよ。多少、周囲から好奇の目で見られるだろうけど、そういうのは仕事で跳ね返せばいい。これからも期待してるから」
「はい。ありがとうございます」
もう一度頭を下げて自席へ戻ると、文乃と三柴が笑顔で迎えてくれる。
「文乃ちゃん、三柴くん、おはよう。たくさん迷惑かけちゃってごめんね」
「もう、野々花先輩ってば。誰も迷惑なんて思ってないですよ。それより、大丈夫だったんですか?」
「自宅にも記者が来てたって聞きましたけど、変なのに絡まれませんでした?」
「うん。でも大丈夫。私は社長のお姉さんの自宅でお世話になってたから」



