部屋へ帰るとソファへ腰をかけて
テレビも付けずぼ〜っとする。


結局オーナーに言えなかった…。
妊娠している事。
このままじゃ
いつまでたっても言えそうにない。


私は…産みたい…。
一人でもいいから…産みたい…。


堕ろす事は…考えたくない。
せっかく生まれた小さな命を
粗末にする事なんて、出来ないよ…。


オーナーと別れる事になったとしても…。
私は…この子を産んであげたい。