―――六年後―――



「冬真〜。起きて〜。ほら、今日は皆で水族館行く日だよ」


あれから六年が起ち
ベッドで寝ている冬真の肩を揺すった。


「…ん……」


もぞもぞとしているけど
中々起きてくれない。


最近、冬真は寝起きが悪いの。
何だか子供みたいで可愛い。


「冬真〜」


私はそっと冬真の顔に
自分の顔を近付けて…。


―――チュッ―――


触れるだけのキスをして
離れ様とした矢先…。


後頭部をぐっと押さえられて
唇が強く押し当てられた。


もしかして…起きてた?