「……そうか…」 チラリと時計を見ては また同意書に戻して サインを終えた。 「ありがとう…」 「……里菜…」 「……ん?何?」 「……嫌……なんでもない……」 「…………そっか…」 何か言いたそうなオーナーだけど 私はあえて深く追究しようとは 思わなかった…。 「まだ仕事あるから。今日はなるべく早く帰るな」 「…うん。頑張ってね。いってらっしゃい」 もう…二度と見る事のない オーナーの背中を見送ると 少しして私も病院へと向かった。