契約から繋がる-Ⅱ-


「……そうか…」


チラリと時計を見ては
また同意書に戻して
サインを終えた。


「ありがとう…」

「……里菜…」

「……ん?何?」

「……嫌……なんでもない……」

「…………そっか…」


何か言いたそうなオーナーだけど
私はあえて深く追究しようとは
思わなかった…。


「まだ仕事あるから。今日はなるべく早く帰るな」

「…うん。頑張ってね。いってらっしゃい」


もう…二度と見る事のない
オーナーの背中を見送ると
少しして私も病院へと向かった。