「……ごめん……な」
そう声を震わせ小さく呟く。
すると少女は俯く顔を上げ、潤んだ瞳で不思議そうに俺を見つめた。
……何に謝ったのかは俺にも分らなかった。
でも謝らなくてはいけない……そんな気がした。
「……ロイ」
小さく少女が俺の名を呼んだその瞬間、眩い光と共に大きな地響きが辺りに響き渡った。
「……来たぞ!!《守護者》だ!!」
そのジルの叫びと共に、空から黒い影が降りてくる。
それはゆっくりと大きな翼を羽ばたかせ、俺達の目の前に降り立った。
影が地面に降り立った瞬間、大きな地震の様にグラグラと地面が揺れる。
漆黒の翼に堅く赤い鱗。
長い尾には紅蓮の炎を纏い、そして鋭く刺す様な黄緑の瞳が俺達を睨みつける。
……この姿を……知っている。
「……ドラゴン」
小さく声を漏らし、目の前の《黒赤の竜》を見上げる。
……コイツが《結界の守護者》



