ぼくと世界とキミ


「……全部……全部人間のせいなのに!!私達は何もしていないのに!!勝手に私達を《悪》と決め付けて!居場所を奪って!虐げて!!」

そう声を荒げた少女の瞳からは、ポロポロと宝石の様な涙が零れ落ちる。

「どうして私達ばっかりがこんな目に遭わなきゃいけないのよ!!私達だって生きてるの!!心だってあるのに!!」

少女はそう言うと、手で顔を覆ったまま小さな体を震わせた。

肩を震わせて泣き続ける少女を……ただ見ている事しかできない。

……言葉が見つからなかった。

少女は《人間》を憎んでいるのだ。

少女がこんな残酷な選択を迫られているのも……全ては《人間》のせい。

《人間》である自分に……一体どんな言葉がかけられると言うのだろうか。

(……ああ……《人間》とは……なんと愚かな存在なのだろうか)

またどこか遠くで誰かの声が聞こえた様な気がした。