ぼくと世界とキミ


それから僕は、一日の大半をこの村で過ごす様になった。

日が経つにつれ、徐々に村の住民とも仲良くなれた。

皆、形も違うし、話す言葉も違った。

でも毎日顔を合わせているうちに、彼らが何を言いたいのか、何を思っているのか……何となく理解出来る様になった気がした。

……人間と魔物は仲良くなれる。

その事実を実感し、幸せな気持ちになる。

フィロもほんの少しだけ、心を開いてくれたと思う。

最初は口もきいてくれなかったけど、最近はほんと、たまにだけど……笑ってくれる様になった。

そのフィロの笑顔を見ていると、僕はまた幸せな気持ちになれた。

毎日が楽しくて幸せだった。

……こんな日がずっと続けばいい。

そう思っていた。




でも残酷な終わりの時は……何の前触れも無く突然訪れた。