部屋に戻ると服も着替えずそのままベッドに飛び込んだ。
ギュッと毛布を抱いたまま、さっき会った彼の事を思い出す。
……仲良くなりたい。
……あの人と。
生まれてから一度だって、トモダチなど出来た事は無かった。
僕のやる事全てに、母が口を出してくる。
それは僕の為なんかではなく……全ては母自身の為。
小さな頃から誰かと遊んでいると、《あんな家柄の悪い子は駄目》とか何とかで結局遊べなくなってしまった。
……明日、来てくれるかな。
……来てほしい。
そんな事を考えているうちに、優しい月の光に照らされながら……そっと深い眠りに落ちて行った。



