三人で無言のまま空き地に座っていると、明け方までの営業を終えたのか、向かいの酒場の従業員の男が店の前の道を掃除している姿が目に留まった。
勢いよく立ち上がり猛スピードで駆け寄ると、従業員の肩を掴んでブンブンと揺さぶる。
「……なぁ!!この空き地に昨日まで宿屋があっただろ!?どこに消えたんだ!?」
その俺の問いに従業員は怪訝そうに眉を顰めると、俺の手をパンと払った。
「何を勘違いしてるか知らないけど、ここは十年以上前から空き地だよ!!……ったく……一体何なんだよ!!」
従業員はそう言い放つと、苛立った様に店の中へと消えて行った。
「十年以上……空き地?」
男の言葉を繰り返すと、後を追ってきた二人が窺う様に俺を見つめる。



