ぼくと世界とキミ


それから長い話し合いの末……ベッドを二つくっつけて三人で寝る事になった。

左にセリア、右にジルと、挟まれる形でベッドに横になる。

ベッドの割れ目で背中が痛い。

……枕も無いし。

もちろんセリアに枕をあげようとは思っていたが、残り一つの枕は何の話し合いも無いままジルに奪われてしまった。

しかも隣でスヤスヤと眠るセリアが気になって……全く眠れない。

不意に左を見ればセリアの子供の様な寝顔が目に入り、慌てて反対を向き直る。

するといつの間にか眉間に皺を寄せて眠っているジルの顔が見えた。

寝てる時にまで眉間にしわ寄せる事なんて無いのに。

そんな彼の寝顔を見つめたまま、少しだけ切なくなる。

……ジルはいつも寝ている時に……嫌な夢を見ているらしい。

それは俺の勝手の想像だけれども、きっと……あの村の夢を見ているんじゃないのかと思った。

何故なら俺も繰り返し今はもう無い《セレリア》の夢を見る。

何度も、何度も繰り返し……それはまるで無力な俺を責め立てる様に繰り返えされた。

そんな事を考えながら、ボーっと白い天井を見つめる。

右隣からはウンウンと微かな呻き声。

左隣からはスヤスヤと健やかな寝息。

……はぁ。

小さく溜息を吐くと布団を頭の上まで被り、激しい鼓動を聞きながら……無理やり眠りについた。