想い出はいつも雨

かおり「ああ皆ダメな奴らね。せっかく私が遊んであげるって言ってるのに」

修治が喫茶店の前の道を走っている。

かおり、修治に気付き、立ち上がって目で修治の姿を追う。

○本屋・入り口

大きな本屋でビルになっている。

修治、本屋に入って来て、入り口付近にある各階の案内板をみる。

修治、すぐ横のエレベーターのボタンを押すが、すぐには来ない。

修治、階段を走って上り始める。

○本屋・五階

修治、息を切らせ、階段を上って来る。

手には本の題名を書いた紙を握っている。

修治、一回深呼吸して本を探し始めるが本は見つからない。

かおりが修治の手から取る。

修治「(驚く)」

かおり「よおっ、少年。そんなに慌てて何をしてるんだ?」

修治「かおりさん」

かおり、紙を見る。

かおり「ふむふむ。そういう事か」

修治「そういう事って、いったい何ですか?」

かおり、紙を指しながら