想い出はいつも雨

かおり「好きなんでしょ?」

修治「・・・好きですよ」

かおり「じゃあ、極秘情報教えてあげる」

修治「極秘情報?またコーヒーですか?」

かおり「バーカ、真剣な話してるの」

修治「・・・」

かおり「美咲、仕事辞めて、両親の住む大阪に行っちゃうつもりよ」

修治「えっ」

かおり「仕事の関係で大阪にいるんだけど、前から来ないかって言われてたんだって。でも美咲、この町が好きだから、嫌ってずっと言ってて。いいのかな、それで」

修治「俺じゃ、どうしようもないですよ。俺、何も出来ないし」

かおり「ダメな男だな」

修治「どうせダメな男ですよ。美咲さん、傷付けたの俺だし」

かおり「あんた見てるとムカついて来る。傷付けたっていいじゃない。それだけ好きなんでしょ。自分の気持ちにもっと持ちな」

修治「・・・」

かおり「せっかく、あの本がありそうな所調べてやったのに、無駄だったかな。ああ、努力するんじゃなかった」

かおり、立ち上がる。

かおり「もう、君に用ないから。それ、しょうがないからおごってあげる」

かおり、立ち去ろうとする。

修治「待って」

かおり、立ち止まる。