想い出はいつも雨

修治「お世辞なんて」

美咲「本当は孫にも衣装なんて思ってるんじゃないの?結構着慣れてないから、大変なんだよね」

修治「・・・美咲さん、キレイですよ」

美咲「・・・」

○同(同)

人気のないベンチで修治と美咲が座っている。

美咲「ふー、疲れたね。いつも思うんだよね、夏祭りに来ると。この町にもこんなにたくさんの人いるんだって。いつもは閑散としてるのに不思議だよね」

修治「・・・」

美咲「そうだ。修治君のお兄ちゃんの話聞かせて。お兄ちゃんはどんな人?きっと修治君と同じで優しい人なのかな」

修治「どうなんだろ、最近会ってないから」

美咲「えっ」

修治「前に親が離婚して、離れてから何年も会ってないから」

美咲「そうなんだ。なんか悪い事聞いちゃったね。ごめんね」

修治「ううん、親の離婚の事とは全然気にしてないし」

美咲「・・・」

修治「そうだ、話題変えましょう?そうだな」

美咲「なんかこうしてると、本当のデートみたいだね。久しぶりだな、こういうの」

修治「美咲さん、今好きな人とかいるんですか?」

美咲「好きな人?うーん」