想い出はいつも雨

修治「ああ、誘ったよ」

信也「マジで。それで答えは?」

修治「まあまあかな」

信也「まあまあって何だよ。イエスかノーかはっきりしろよ」

修治「俺の事はいいよ。お前の方はどうなんだよ?」

信也「ああ、それね」

修治「そうだよ。それ先に言えよ」

信也「ダメだった。もう先約がいるって。はぁー、ショック。今回は行けると思ったの
にな」

修治「まあいいじゃん。また他の子誘えば。どうせ本気じゃなかったんだろ」

信也「本気だったよ」

修治「でもお前、そんな事、一言も言ってなかったじゃないかよ」

信也「黙ってた。黙って本気で好きだった」

修治「・・・そっか。でも、これからいくらでもチャンスはあるって」

信也「もうない。今年の、高三の夏祭りはもうない」

修治「・・・そうだな」

○修治の家・台所(夜)

母が料理をしていると、修治が来る。

母「修治、お兄ちゃんの部屋、掃除しといてくれない?」

修治「兄ちゃんの?何で?」

母「今度、久しぶりに帰って来るって連絡あったの。だから部屋掃除しといてあげないといけないでしょ」