想い出はいつも雨

美咲「たまたま、お使いで隣町の図書館に行った日に、突然雨に降られるなんて運悪いよね」

美咲、空を見上げる。

美咲「(クシャミ)何だか寒いね。雨に濡れて冷えたのかな」

修治、カバンからジャージを取り出す。

修治「これで良かったら使って。ちょっと臭いかもしれないけど」

美咲「ありがとう」

美咲、ジャージを受け取り、羽織る。

美咲「温かい」

修治「・・・」

美咲「久しぶりだね、元気だった?最近、来ないから心配してたんだよ」

修治「・・・ごめんなさい」

美咲「別に謝らなくていいのよ。私が勝手に心配してただけだから」

修治「そうじゃなくて、本の事。ずっと謝らなくちゃいけないって思ってて」

美咲「もしかして、その事気にして図書館に来なかったの?」

修治「(頭を縦に振る)」

美咲「何だ、そっか。本の事は気にしなくていいのに」

修治「でも大事な本だって」

美咲「いいの。私はてっきり修治君に嫌われちゃったかなって思ってたよ」

修治「嫌うなんて、そんな事」

美咲「でも元気そうで良かった」